「入っておけばとりあえず安心でしょ?」
これは私が保険に加入するきっかけになった、母の一言です。
当時の私には保険の知識がほぼなく、「まあ安心のためならいいか」くらいの気持ちで加入しました。
さらにこうも思っていました。
「保険のプロが勧めるものなら、いいものに決まってる。」
でも、これが間違いの始まりでした。
後に保険のことを深く学び、結果的に解約。解約時の損失はマイナス50万円でした。
この記事では、私の実体験をもとに「安心」という言葉が保険においていかに魔法の言葉であるか、そしてその言葉に乗っかるとどうなるかをお伝えします。
“安心”は誰のための安心なのか
突然ですが、保険を販売する人は頻繁に「安心」という言葉を使います。
なぜだと思いますか?
それは「安心」が、保険を売る側にとって最強の魔法の言葉だからです。
保険は目に見える商品ではありません。事故や病気が起きるまで、実際には何も受け取れない商品です。だからこそ販売側は「万が一のときに困りますよね?」と不安をあおり、「だから保険で安心しましょう」とゴールへ誘導します。
不安をあおる → 保険という解決策を提示する → “安心”の獲得
このセットが保険を売るための定番の流れです。kmつまり”安心”とは、加入させるためのゴールとして設計された言葉なのです。
“安心のために”入った保険が、逆に生活を圧迫する
たとえばこんなケースを考えてみてください。
子供が生まれたばかりの夫婦(夫:会社員、妻:専業主婦)がいます。
「夫に万が一のことがあったとき、残された妻と子供の生活は大丈夫ですか?」
この問いかけに不安を感じる方は多いと思います。そこで「安心のために」と大きな死亡保障の保険を勧められ、そのまま加入してしまう。
でも本来であれば、遺族年金・現在の資産・妻が働く場合の収入・親からの援助など、考慮すべきことがたくさんあります。それをすっ飛ばして「安心だからこれくらいあればいいよね」で決めてしまうと、本来必要以上の保険料を毎月払い続けることになります。
“安心のため”に入った保険が家計を毎月圧迫する。これは本末転倒ではないでしょうか。
私が解約を決めた理由:合理性を求めた結果
私が加入したのは外貨建ての貯蓄型保険でした。
「保険料を払いながら貯蓄もできる」という説明に当時は納得していました。でも後からこんな事実を知ります。
貯蓄型保険とは、簡単に言えば「投資信託」と「掛け捨ての死亡保険」をセットにした商品です。
そう理解したとき、私はこう思いました。
「投資はNISAで投資信託を買えばいい。死亡保険が必要なら安い掛け捨てに入ればいい。なぜわざわざセットで割高な商品を買っているんだろう?」
さらに外貨建て保険にはもう一つ落とし穴がありました。毎月の保険料が為替レートによって変動するため、円安が進むにつれて当初の想定より保険料が上がっていたのです。
合理性を求めた結果、解約を決断しました。損失はマイナス50万円。簡単に出せる金額ではありませんでしたが、このまま払い続ける方が損だという判断でした。
“安心”という言葉が出たら一度立ち止まろう
保険を勧められる場面で「安心のために」「万が一のために」という言葉が出たら、一度立ち止まって考えてみてください。
確認すべきことはたった一つです。
自分の目的は何か?
保険はあくまで手段です。目的が明確でなければ、”安心”という言葉に流されて不要な保険や必要以上の保険に加入するリスクがあります。
「安心したい」という気持ちは自然なことです。でも本当の安心とは、目的を明確にしたうえで自分に合った手段を選んだときに生まれるものだと思います。
まとめ
- 「安心のために」という言葉は、保険を売るための魔法の言葉
- 目的が不明確なまま加入すると、不要な保険料が家計を圧迫する
- 貯蓄型保険は「投資信託+掛け捨て保険」のセット。分けた方が合理的なケースが多い
- 外貨建て保険は為替リスクで保険料が想定以上に上がることがある
- 保険を考えるときは、まず自分の目的を明確にする
“安心”という言葉に乗っかるのではなく、目的から逆算して保険を選ぶ。これだけで保険に関する後悔はかなり減らせるはずです。


コメント