NISAを始めようと思っているけれど、「失敗して損するのが怖い」と感じている方は多いと思います。
私自身、NISAを始める前は同じ不安を持っていました。
そして実際に始めてからも、1つ大きな失敗をやらかしました。
この記事では、私自身の体験を交えながら、NISAでやりがちな失敗3つと、その対策を正直にお伝えします。
結論から言うと、この3つを知っておくだけで、初心者がNISAで損をするリスクはぐっと減ります。

NISAを始めたいけど、失敗して損するのが怖いんです…

典型的な3つの失敗を避けるだけで、NISAでの失敗確率はぐっと下がりますよ。今日はその3つをお伝えします。
失敗①|株価の上下に振り回されて売ってしまう
最初の失敗は、株価の動きに惑わされて売ってしまうことです。
これは私自身が経験した失敗でもあります。
そもそもNISA(インデックス投資)は「長期で増やす」もの
ここでまず大事な前提をお伝えします。
NISAでよく使われるインデックス投資は、短期間でお金を増やす仕組みではありません。
時間をかけて、世界経済の成長と一緒に資産を増やしていく仕組みです。
短期的に見ると、株価は上がったり下がったりを繰り返します。
しかし、過去20年・30年単位で世界の株価を振り返ると、波打ちながらも長期的には右肩上がりに成長してきました。
つまり、「お金が減るのが怖い」と感じるのは、短期の値動きだけを見ているからです。
長期で見れば、淡々と積み立て続けた人が、いちばん成果を出しやすい仕組みなのです。
私がやってしまった売却の失敗
ここからは私の体験談です。
NISAでインデックスファンドの積立を始めて少し経った頃、私はYouTubeを見ながら「これからは相場が下がりそうだ」「一度売って様子を見たほうがいい」という意見を聞いてしまいました。
不安になった私は、つい持っていたインデックスファンドを売却してしまったのです。
結果はどうだったか。
その後、株価は私の予想に反してぐんぐん上昇していきました。
「あのまま持っていれば…」と何度も後悔したのを覚えています。
このとき、身をもって学びました。
個人投資家が売買タイミングを当て続けるのは、プロでもかなり難しいと言われています。
そして気づいたのは、「株価が下がったから売る」も「利益が出たから売る」も、どちらも同じくらいリスクがあるということです。
なぜ売ってしまうのか?目的(ゴール)が決まっていないから
振り返ってみると、私が売ってしまった根本原因はシンプルでした。
「いつまでにいくら」というゴールを決めていなかったのです。
ゴールがないと、短期の値動きが気になって仕方ありません。
逆に「20年後に教育費として1,000万円作る」のような明確な目的があれば、目先の上下は気にならなくなります。
NISAを始める前に、まず「何のために、いつまでに、いくら」を決めておくことを強くおすすめします。
我が家の目的の決め方や貯金との分け方は、こちらの記事でまとめています。
👉 児童手当の使い道|全額貯めて将来こどもNISAでオルカンを買う計画
失敗②|個別株やテーマ型投資信託に手を出す
2つ目の失敗は、つい話題の商品に手を出してしまうことです。
YouTubeやSNSを見ていると、「これからはAIの時代」「半導体株が伸びる」「クリーンエネルギーに乗り遅れるな」など、毎日のように魅力的な情報が流れてきます。
これは私も体験というより、今もずっと誘惑されている話です。
なぜ個別株・テーマ型がリスクなのか
個別株や特定のテーマに集中した投資信託(テーマ型ファンド)は、リターンが大きくなる可能性もありますが、その分リスクも非常に大きいです。
たとえばAIに集中投資して大きなリターンを得られる可能性もありますが、AIブームが終われば一気に資産が減ります。
そのとき、多くの人は耐えられずに売ってしまいます。
つまり「失敗②」は、結果として「失敗①(怖くて売る)」を呼びやすい構造になっているのです。
インデックスファンド1本で十分
初心者の方には、世界全体や米国全体に分散投資できるインデックスファンド1本で十分だとお伝えしたいです。
オルカンやS&P500のようなインデックスファンドであれば、たとえ1社や1業界が落ち込んでも、他がカバーしてくれます。
「結局どっちを買えばいいの?」と迷う方は、こちらの記事も参考になります。
👉 オルカンとS&P500どっち?両方買った私が初心者にオルカンをすすめる理由
失敗③|信託報酬が高い商品を選んでしまう
3つ目は、初心者が見落としがちな盲点です。
それは、似た名前の商品でも信託報酬がまったく違うこと。
「eMAXIS Slim」と「eMAXIS」は別物
たとえば人気のインデックスファンドに「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」があります。
これと似た名前の「eMAXIS 米国株式(S&P500)」という商品も存在します。
名前はそっくりですが、信託報酬がまったく違います。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):年0.0814%
- eMAXIS 米国株式(S&P500):年0.4%前後
※信託報酬は2026年5月時点
おなじインデックス(S&P500)に連動する商品なのに、約5倍のコスト差があります。
⚠️ 「オルカン」を選ぶときも要注意
「オルカン」と呼ばれているのは、正式名称「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」です。
これと似た名前で「eMAXIS 全世界株式インデックス(除く日本)」という別の商品があります。
この2つは、似ているようでかなり違います。
- 「Slim」が付いていないため信託報酬が高め
- 連動する指数が違う(オルカンは「日本を含む全世界」、もう一方は「日本を除く先進国+新興国」)
つまり、名前だけで選んでしまうと、「オルカンを買ったつもりが、まったく別の商品だった」ということが起こりえます。
購入時は、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と正式名称で確認するのがおすすめです。
信託報酬の差は将来どれくらい大きくなる?
「年0.3%の違いなんて小さい」と感じるかもしれません。
でも、長期投資ではこの差が大きく効いてきます。
たとえば毎月3万円を20年間積み立てた場合、信託報酬が0.3%違うだけで、将来の手元金額に数十万円〜100万円ほどの差が生まれることもあります。
これは私自身が経験したわけではありませんが、「うっかり似た名前の高コスト商品を買ってしまった」という話は、初心者の間で意外とよくあります。
対策:購入時は必ず「商品名」と「信託報酬」を確認
ネット証券で投資信託を買うときは、購入画面で商品名・信託報酬を必ず確認してください。
「eMAXIS Slim」と頭についていれば、業界最安水準のシリーズなので、初心者が最初に選ぶシリーズとしてはかなり有力です。

失敗3つを知るだけで、こんなに安心できるんですね。

そうです。あとはとにかく「淡々と積立を続ける」こと。これがNISAでいちばん大事な成功法則です。
補足|NISAを始める前に確認したい2つのこと
失敗3つを避けることに加えて、NISAを始める前に確認しておきたいポイントが2つあります。
1. 生活防衛資金を確保しているか
NISAで積み立てるお金は、すぐに使う予定のないお金(余剰資金)であるべきです。
失業・病気・災害などで急にお金が必要になったときのために、生活費の6ヶ月〜1年分を「生活防衛資金」として銀行口座に確保しておきましょう。
これがないままNISAを始めると、いざというときに泣く泣くNISAから売却することになり、結果的に損をするリスクが高くなります。
2. 生活費を削ってまで積立額を増やしていないか
「毎月10万円積み立てたい」と無理に積立額を増やすと、生活が苦しくなります。
苦しくなれば、結局途中で積立を停止したり、投資資金を売却したりすることになり、長期投資の良さが活かせません。
積立額は「ちょっと頑張れば続けられる金額」が理想です。
生活防衛資金と投資資金を分ける方法は、こちらの記事でまとめています。
👉 目的別口座とは?生活防衛資金と児童手当を分けて貯めている我が家のやり方
まとめ|失敗を避ければ、NISAは怖くない
最後に、この記事でお伝えしたかったことを整理します。
- NISAでやりがちな失敗は「感情で売る」「テーマ型に手を出す」「高コスト商品を買う」の3つ
- 私はYouTubeに影響されて売って後悔した経験あり
- 対策は「目的を決める」「インデックス1本」「信託報酬を確認」のシンプルな3つ
- NISA開始前に「生活防衛資金」と「無理のない積立額」を確認しておく
- いちばん大事なのは「淡々と積立を続けること」
NISAは、失敗を知って対策しておけば、初心者でも安心して長期で資産を作れる仕組みです。
これからNISAを始める方は、ぜひこの記事を読み返してから一歩を踏み出してみてください。
NISAの始め方を整理した記事はこちらです。

