「子どもが生まれたら学資保険に入らなきゃ」って思ってないですか?
結論から言うと、教育費の積立はNISAで投資信託を買えばOKです。
学資保険は必要ありません。
保険について深く調べてきた筆者が、業界の裏側まで踏み込んで解説します。
そもそも学資保険って何?
学資保険は「子どもの教育費を積み立てるための保険」です。
毎月決まった額を積み立てて、子どもが高校・大学に入るタイミングでまとめてお金が受け取れる仕組みです。
「保険」と名がつくので親が亡くなった場合の保障もついています。
問題はほとんど増えないこと。
学資保険の返戻率(払った額に対して受け取れる額の割合)は、今の日本では105〜110%程度がほとんど。
10年以上かけて積み立てて、増えるのが5〜10%ってかなり少ないですよね。
昔は学資保険でも5〜6%くらいの利回りがあったので「学資保険 = 教育費の積立」というのが定番でした。でも今は時代が変わっています。
なぜ今も学資保険を選ぶ人がいるのか?
学資保険がほとんど増えない商品になったにも関わらず、今も加入する人がいます。理由は大きく2つです。
①親の影響
子育て世代の親御さんが「子どもが生まれたら学資保険」と言うのは、昔の常識がそのまま残っているから。
昔の学資保険は金利が良く、確かにお得でした。でも今は日本全体の金利が低く、昔と同じ感覚で学資保険を選ぶのは時代遅れになっています。
個人的な話ですが、妹が「子どもができたら学資保険でいいんだっけ?」と聞いてきたことがあります。笑
世代問わず、まだ学資保険が「当たり前の選択肢」として認識されているのが現状です。
②保険会社のマーケティング(ドアノック商品)
実は、学資保険って保険会社にとってもそれほど利益の出る商品ではないんです。これ、保険の仕組みをちゃんと調べると見えてくる話で、意外と知られていません。険会社にとってもそんなに儲かる商品じゃないんですよ。
じゃあなんで販売するのか。
それはドアノック商品として使っているからです。
ドアノック商品とは、お客さんと接点を作るための「入口」となる商品のこと。学資保険で関係を築いて、そこから利益の出る医療保険や生命保険を提案するのが本命なんです。
つまり学資保険に加入すると、その後も「ついでにこちらはどうですか?」と別の保険を勧められるリスクがある、ということです。
近年増えている「保険での積立」も勧めない
最近は「学資保険よりも増える」という触れ込みで、こんな商品を提案されることが増えています。
変額保険とは
変額保険は、積立部分を株式や債券などで運用する保険です。運用がうまくいけば学資保険よりも増える可能性があります。ただし運用次第で減ることもあります。
外貨建て保険とは
外貨建て保険は、積立部分を米ドルや豪ドルで運用する保険です。円より金利が高い外貨で運用するため、円建ての学資保険より増やせる可能性があります。ただし為替リスクがあります。
実は筆者もこの外貨建て保険を解約した経験があり、その際に約50万円のマイナスとなりました。笑えない話です。
なぜ保険での積立はコスパが悪いのか
変額保険も外貨建て保険も、構造的にコスパが悪いです。
それは「死亡保険+投資信託」がセットになった商品だから。
「お金を増やしたい」という目的で加入するのに、保険部分のコストが引かれる分だけ投資の効率が下がります。
保険で積立をするということは、保険コストを払いながらお金を増やそうとしているようなもの。同じ金額をNISAで運用した場合と比べると、その差は歴然です。
保険営業マンはこの部分を曖昧にしがちです。「貯蓄もできて保障もついてお得ですよ」という言い方をしますが、冷静に考えると2つを別々に持つ方が合理的です。
「安心だから」「勧められたから」という理由だけで加入すると、後々後悔することになります。
教育費の積立はNISAで投資信託がベスト
ここまで読んでくれた方にはもう伝わっていると思いますが、改めて。
教育費の積立に最もコスパが良いのは、NISAで投資信託を買うことです。
NISAは運用益が非課税になる国の制度。通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座で運用すれば税金がゼロです。
保険のような余計なコストもなく、純粋に資産を増やすことができます。
NISAで何を買えばいい?
難しく考えなくてOKです。
おすすめはオルカン(全世界株式)かS&P500に連動するインデックスファンドです。
オルカンは全世界の優良企業にまるっと分散投資できる商品。S&P500はアメリカの優良企業500社に投資できる商品です。
世界や米国経済が長期的に成長し続けることに賭ける投資なので、10〜20年という長期スパンで見ると非常に安定したリターンが期待できます。
人類の歴史は経済成長の歴史でもあります。この先も人類が成長していく限り、投資した資産も増えていくと考えられます。
学資保険の返戻率105〜110%と比べると、インデックスファンドの長期リターンがどれだけ優れているかは明らかです。
まとめ
改めてまとめます。
- 教育費の積立はNISAで投資信託が最もコスパが良い
- 学資保険は金利が低い今の時代にはほとんど増えない
- 変額保険・外貨建て保険も保険コストがかかる分コスパが悪い
- 「安心だから」「勧められたから」だけで保険を選ぶのは要注意
- NISAならオルカンかS&P500のインデックスファンドを毎月積立するだけでOK
保険は必要な場面にだけ入るもの。教育費の積立のために保険に入る必要はありません。
「なんとなく安心」という理由で加入するのではなく、お金の使い方・増やし方を自分でコントロールしていきましょう。

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