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「何かあったときのために備えておかないと不安ですよね」
こんな言葉をかけられて、深く考えずに医療保険に加入した経験はないでしょうか。
実は、私はその一人でした。
加入してから数年後、あることを知って愕然としました。日本には「高額療養費制度」があり、医療費の自己負担には上限があるのです。
あなたはこの制度のことを、保険に加入する前から知っていましたか?
それを知らずに保険料を払い続けていた私は深く後悔しました。
この記事では、その経験を踏まえて、医療保険に入る前に必ず確認してほしい「高額療養費制度の存在」について詳しく解説します。

医療保険って本当に必要なんでしょうか?よく入っておいた方がいいって聞くんですが…

多くの人が見落としている公的制度があります。それを知ってから判断しても遅くないですよ。実体験をもとに解説します。
こんな方に読んでほしい記事です
- 医療保険に「なんとなく」加入している、または検討中の方
- 高額療養費制度について詳しく知りたい方
- 毎月の保険料が本当に必要か疑問に感じている方
医療費が高額になっても、実は守られている仕組みがある
日本の公的医療保険には「高額療養費制度」があることをご存じでしょうか。
これは、1カ月の医療費の自己負担が一定額を超えた場合、超過分を後から返してもらえる制度です。
たとえば、一般的な会社員(年収約500万円)の場合、1カ月の自己負担の上限はおよそ8万円程度です。
どれだけ高額な手術や長期入院が続いても、自己負担は月8万円ほどに抑えられます。
仕組みを整理するとこうなります。
がかかった場合
負担
7割がカバー
適用
を還付
後から戻ってくる
負担
8万円で済む!
※ 上記は標準的な所得区分(年収約370万〜770万円)の目安です。
つまり、医療費そのもので家計が破綻する原因になることは、日本ではほとんど起きない構造になっているのです。
なぜ医療保険に加入する人が多いのか
高額療養費制度について詳しく知らないことに加えて、大きく2つあります。
安心のため
不安なことがあると解消したいですよね。
安心を手に入れるために保険に加入するのは自然なことです。
ただ、高額療養費制度の仕組みを知らずに保険に加入するということは、無料のシャトルバスがあるのに、それを知らずに毎回タクシーを使い続けるようなものです。
仕組みを知らないまま「不安だから」と加入することは、合理的とは言えません。
▶ 関連:“とりあえず安心”で保険に入ると後悔する理由【実体験あり】
他人の影響
知り合い、セミナー、保険の相談窓口など様々ありますが、他人の影響で保険に加入するケースは珍しくありません。
特に、セミナーや相談窓口では、あえて不安を煽ることが少なくありません。なぜなら、その人たちにとっては保険に加入してもらうことがゴールだからです。
「本当は必要ではないのに、必要だと思わされている」
私が医療保険を解約した理由
私は4年ほど継続した医療保険を解約しました。
解約時に戻ってきた解約返戻金はゼロ。支払った保険料は数十万円でした。
それでも解約したのは、不安解消のために保険に入ることが合理的でないと気がついたからです。
入院費用が月8万円程度なら会社の有給休暇と手持ちの貯蓄でなんとかなる、と思えたことが大きかったです。
今すぐやってほしいこと
高額療養費制度があることを知ってください。
そして、収入によって自己負担の上限額が異なるため、表を参考に自分の場合はいくらが上限なのか確認してください。
| 区分 | 年収の目安 | 上限額(月) | 多数回該当 |
|---|---|---|---|
| ア | 約1,160万円〜 健保:標報83万円以上 国保:旧ただし書き所得901万円超 | 252,600円 +(医療費-842,000円)×1% | 140,100円 |
| イ | 約770万円〜約1,160万円 健保:標報53万〜79万円 国保:旧ただし書き所得600万〜901万円 | 167,400円 +(医療費-558,000円)×1% | 93,000円 |
| ウ | 約370万円〜約770万円 健保:標報28万〜50万円 国保:旧ただし書き所得210万〜600万円 | 80,100円 +(医療費-267,000円)×1% | 44,400円 |
| エ | 〜約370万円 健保:標報26万円以下 国保:旧ただし書き所得210万円以下 | 57,600円 | 44,400円 |
| オ | 住民税非課税者 | 35,400円 | 24,600円 |
出典:厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」(平成30年8月診療分から)
高額療養費制度があるため、一般的には入院によって生活が破綻する可能性は低いです。
貯蓄でカバーすることは十分にできます。
その上で医療保険を検討する場合は、高額療養費制度でカバーできない部分(差額ベッド代・収入減少など)を補う目的に絞って検討してください。
ここまで知ってから医療保険に加入するのと、知らない状態で加入するのでは後悔する確率はかなり低くなるはずです。

高額療養費制度があるなら、医療保険って不要ってことになりますか?

そうとも限りません。大事なのは制度の内容を知ったうえで、自分に本当に必要かを考えることです。
まとめ|保険を決める前に公的制度を確認しよう
- 日本の高額療養費制度により、1カ月の自己負担医療費は年収に応じておおよそ8万円程度に抑えられる
- 医療保険に加入するのは「安心のため」「他人の影響」が大きく、必ずしも合理的な理由ではない
- まず自分が表のどの区分に当てはまるか確認し、貯蓄でカバーできるか考えてから医療保険を検討する
あなたが今支払っている保険料、本当に必要な理由を言えますか? 一度立ち止まって考えてみることが、後悔しない選択への第一歩だと思います。


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