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「学資保険って、本当に必要なのかな?」と感じて調べている方へ。
我が家は学資保険には入らず、最初からNISA(投資信託)で教育費を準備しています。
教育費の積立を目的にするなら、NISAの方が合理的です。
この記事では、学資保険とNISAの違いをわかりやすく解説します。

学資保険に入らなきゃと思っていたけど、本当にいらないの?

「目的は何か」を確認すると、答えが見えてきます。
こんな方に読んでほしい記事です
- 学資保険に加入しようか迷っている方
- 保険で教育費を積み立てることを検討している方
- NISAとの違いを理解して合理的に選びたい方
そもそも学資保険って何?
学資保険は「子どもの教育費を積み立てるための保険」です。
毎月決まった額を積み立てて、子どもが大学に入るタイミングでまとめてお金が受け取れる仕組みです。
「保険」と名がつくので親が亡くなった場合の保障もついています。
問題はほとんど増えないこと。
学資保険の返戻率(払った額に対して受け取れる額の割合)は、今の日本では100〜110%程度がほとんどです。
10年以上かけて積み立てて、増えるのが0〜10%ってかなり少ないですよね。
200万円を積み立てて、受け取れるのが200万円〜220万円のイメージです。
昔は学資保険でも高い返戻率だったため「学資保険 = 教育費の積立」というのが定番でした。でも今は時代が変わっています。
なぜ今も学資保険を選ぶ人がいるのか?
学資保険がほとんど増えない商品になったにも関わらず、今も加入する人がいます。理由は大きく2つです。
親の影響
子育て世代の親御さんが「子どもが生まれたら学資保険」と言うのは、昔の常識がそのまま残っているからです。
昔の学資保険は金利が良く、確かにお得でした。でも今は日本全体の金利が低く、今の低金利環境では、以前ほどのメリットは出にくくなっています。
個人的な話ですが、妹が「子どもができたら学資保険でいいんだっけ?」と聞いてきたことがあります。笑
世代問わず、まだ学資保険が「当たり前の選択肢」として認識されているのが現状です。
保険会社のマーケティング(ドアノック商品)
実は、学資保険って保険会社にとってもそれほど利益の出る商品ではないんです。これは、保険の仕組みをちゃんと調べると見えてくる話で、意外と知られていません。保険会社にとってもそんなに儲かる商品ではありません。
じゃあなんで販売するのか?
それはドアノック商品として使っているからです。
ドアノック商品とは、お客さんと接点を作るための「入口」となる商品のことです。学資保険で関係を築いてから、医療保険や生命保険など他の商品を提案する、という流れで扱われることがあります。
つまり学資保険に加入すると、その後も「ついでにこちらはどうですか?」と別の保険を勧められるリスクがある、ということです。
近年増えている「保険での積立」も勧めない
これは声を大にしてお伝えしたいです。
最近は「学資保険よりも増える」という触れ込みで、こんな商品を提案されることが増えています。
変額保険とは
変額保険は、積立部分を株式や債券などで運用する保険です。運用がうまくいけば学資保険よりも増える可能性があります。ただし運用次第で減ることもあります。
外貨建て保険とは
外貨建て保険は、積立部分を米ドルや豪ドルで運用する保険です。円より金利が高い外貨で運用するため、学資保険より増やせる可能性があります。ただし為替リスクがあります。
実は私はこの外貨建て保険に加入していましたが、現在は解約済みです。
▶︎関連:保険の入り方で後悔しないために|50万円損した私の実体験
保険での積立は資産形成の効率が下がる
変額保険も外貨建て保険も、一般的には保険関係の費用がかかる分、同じ運用対象ならNISAで直接投資する方が効率的になりやすいです。
それは「死亡保険+投資信託」がセットになった商品だからです。
ここはとても大事です。
「お金を増やしたい」という目的で加入するのに、保険部分のコストが引かれる分だけ投資の効率が下がります(学資保険にも当てはまることですね)。
保険で積立をするということは、保険コストを払いながらお金を増やそうとしているようなものです。同じ金額をNISAで運用した場合と比べると、その差は歴然です。
コスト
コスト
(学資・変額・外貨建て)
保険商品はコスト構造が分かりにくいため、保障と運用が混ざって見えにくいことがあります。「貯蓄もできて保障もついてお得ですよ」という説明を聞くことがありますが、冷静に考えると2つを別々に持つ方が合理的です。
教育費の積立はNISAで投資信託がベスト
ここまで読んでくれた方にはもう伝わっていると思いますが、改めて。
教育費の積立に最も合理的なのは、NISAで投資信託を買うことです。
かんたん解説:投資信託とは?
投資信託は、たくさんの人から集めたお金を運用のプロがまとめて、世界中の会社の株などに分散して投資してくれる商品です。
いわば「いろいろな投資の詰め合わせパック」。1本買うだけで自動的に分散投資ができるので、初心者でも値動きのリスクを抑えやすいのが特長です。
自分で個別の会社を選ぶ必要はなく、毎月コツコツ積み立てるだけ。教育費づくりのように長く続ける目的と相性がいいんです。
NISAは運用益が非課税になる国の制度。通常、投資で得た利益には約20%(正確には20.315%)の税金がかかりますが、NISA口座で運用すれば税金がゼロです。
保険のような余計なコストもなく、純粋に資産を増やすことができます。
では実際に、どれくらいの差が出るのかをシンプルに見てみましょう。
前提は、学資保険は返戻率105%、NISAは年率7%でどちらも18年間運用した場合です。NISAの方が効率的に増えるため、より少ない月1.6万円でも近い金額に届きます。
学資保険
毎月 3万円
↓ 18年積立
約680万円
(返戻率105%想定)
NISA
毎月 1.6万円
↓ 18年積立
約673万円
(年利7%想定)
※どちらも18年間積み立てた場合。NISAは元本保証ではありません。将来の運用成果を保証するものではなく、あくまで過去実績をもとにしたシミュレーションです。
過去の長期リターンを前提にすると、NISAであれば“半分の金額”でも同じくらいの教育費を準備できる可能性があります。
もちろん、投資には価格の変動があり、必ずしも同じ結果になるとは限りません。
ただ、「同じゴールに対して支払う金額を減らせる可能性がある」というのは大きなメリットです。
単純計算で月1.4万円のお金が浮くことになります。
では具体的に、NISAでは何を買えばいいのでしょうか?
NISAで何を買えばいい?
難しく考えなくて大丈夫です。
おすすめはいくつかあるのですが、ここでは1つだけ紹介します。それはeMAXIS Slim全世界株式(通称:オルカン)です。
オルカンは全世界の優良企業にまるっと分散投資できる商品。
世界経済が長期的に成長し続けることに賭ける投資なので、15〜20年という長期スパンで見ると、長期的にはプラスになる可能性が高いと考えられています(過去30年の平均では年利5〜8%前後で推移)。
人類の歴史は経済成長の歴史でもあります。この先も人類が成長していく限り、投資した資産も増えていくと考えられます。
学資保険の返戻率100〜110%と比べると、オルカンの長期リターンがどれだけ優れているかは明らかです。
※NISAの数値は過去実績に基づく目安です。将来の利益を保証するものではありません。

NISAの方がいいとわかりました。何から始めればいいですか?

まず口座を開いて、毎月少額から積み立てるだけで十分です。
学資保険とNISA、結局どっちがいい?一覧で比較
| 項目 | 学資保険 | NISA(投資信託) |
|---|---|---|
| 増え方 | △ 返戻率100〜110%程度 | ○ 長期ではプラスが期待できる(将来の利益は保証されない) |
| 元本の安全性 | ◎ 満期まで持てば元本+α | △ 元本保証はない |
| コスト | 保険のコストがかかる | 信託報酬のみ(低水準) |
| 引き出しやすさ | △ 途中解約は元本割れリスク | ◎ いつでも売却できる |
| 積立額の変更 | 増額は基本できない/減額(一部解約)は可能 | 自由に変更できる |
| 運用益の税金 | 課税される | 非課税(NISA) |
| 親の死亡保障 | ○ 保険料免除特約あり | × なし |
| 強制的に貯まる力 | ◎ 半強制的に貯まる | ○ 自動積立で対応可 |
※NISAの「年5〜8%」は、できれば15年以上の長期・分散投資をした場合の一般的な期待値で、保証された数字ではありません。運用期間が短いと、途中の値下がりで元本割れになるリスクが高くなります。
ただし、NISAにも注意点があります。
NISAは投資なので、お金を使いたいタイミング——たとえば大学入学の直前——に相場が下がっていると、評価額が目減りしている可能性があります。学資保険のように「満期にいくら受け取れる」が約束されているわけではありません。
対策はシンプルです。大学入学が近づいてきたら(高校生になるころが目安)、値動きのある投資信託から、現金や安定的な資産へ少しずつ移していくこと。
早いうちはしっかり投資で増やし、使う時期が近づいたら守りに入る。この「出口戦略」を知っておけば、暴落で大きく損をするリスクはかなり抑えられます。
よくある疑問(学資保険とNISA)
Q. 学資保険は途中で解約できる?
A. 解約はできますが、多くの場合、払った額より受け取れる額が少なくなります(元本割れ)。学資保険は「途中で引き出しにくい」前提の商品です。急な出費に備えるお金は、別に現金で持っておくと安心です。
Q. NISAで貯めて、大学入学のときに暴落していたら?
A. これがNISAの最大の注意点です。対策は上で書いたとおり、使う時期が近づいたら投資から現金・安定資産へ移しておくこと。逆に、子どもがまだ小さく入学まで10年以上あるなら、途中の値下がりは長い時間で取り返せる可能性が高いので、過度に怖がる必要はありません。
Q. 学資保険とNISA、両方やってもいい?
A. もちろんアリです。ただ、ひとつ知っておきたいのが「物価の上昇(インフレ)」です。学資保険は受け取れる金額が最初に決まっているため、将来モノの値段——そして教育費そのもの——が上がっても、受け取る額は増えません。つまり、満期に受け取るお金で“実際に買えるもの”の価値は目減りしてしまう可能性があります。一方でNISAのような投資は、長い目で見れば物価の上昇にもついていきやすいのが強みです。とはいえ学資保険にも「親に万一のことがあっても予定どおり受け取れる」という保障の価値はあります。増やす役割をNISA、守りの保障を保険、と分けて組み合わせるのもひとつ。ただし保険料と積立で家計が苦しくなると本末転倒なので、まずは無理のない範囲で。
Q. 学資保険って、結局いくら積み立てればいいの?
A. 正解は家庭によって異なります。国公立か私立か、自宅通学か一人暮らしかによって必要額は大きく変わります。大学費用の一部として200万〜300万円程度を目標にする家庭もありますが、私立大学や一人暮らしまで見据えて500万円以上を準備したいと考える家庭も少なくありません。まずは「いつまでに・いくら必要か」を決めて、そこから毎月の積立額を逆算するのがおすすめです。
Q. 「学資保険はいらない」って本当?デメリットはない?
A. 「絶対にいらない」というわけではありません。ただ、今の低金利環境では昔ほど増えにくくなっており、教育費を準備する手段としてはNISAなどの選択肢も有力になっています。デメリットは主に3つ。①返戻率が低く大きくは増えない ②途中解約で元本割れしやすい ③インフレで受取額の価値が目減りしうる。一方で「親に万一のことがあっても予定どおり受け取れる」保障は学資保険ならではの強み。増やすのはNISA、守りは保険、と役割で分けて考えると判断しやすくなります。
▶ 関連:学資保険では足りない?インフレで上がり続ける教育費の話
まとめ|学資保険よりNISAが合理的な理由
- 教育費の積立はNISAで投資信託が最も合理的
- 学資保険は金利が低い今の時代にはほとんど増えない
- 変額保険・外貨建て保険も保険コストがかかる分、資産形成の効率が下がる
- 保険営業マンから勧められた保険を選ぶのは要注意
- NISAであれば“半分の金額”でも同じくらいの教育費を準備できる可能性がある
- NISAでオルカンを毎月積立する
保険は必要な場面にだけ入るもの。教育費の積立だけが目的なら、保険以外の選択肢も十分検討する価値があります。
同じお金でも使い方で未来は変わります。ぜひNISAにチャレンジしてみてください。

